那覇市内で昨年10月、面識のない女性に性的暴行を加えようとしてけがを負わせたとして、強制性交等致傷の罪に問われた米軍キャンプ瑞慶覧所属の米海兵隊上等兵の被告の男(22)の裁判員裁判の判決で、那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)は26日、懲役4年6月(求刑懲役6年)を言い渡した。弁護人によると被告は控訴しない方針。

(資料写真)那覇地裁

 佐藤裁判長は犯行時の被告に「強制性交の目的があった」と認定。女性の負傷状況から「強固な犯意に基づく犯行とはいえない」としながら、首を絞めるなど危険性の高い犯行様態は「相応に悪質」と指摘した。

 被告が親族の不幸が重なり大量に飲酒し、自分への怒りを制御できなかったとしたことは犯行と「全く別の問題」と非難。「怒りの感情を無関係の被害者に向けたのは身勝手というほかなく、動機や経緯に酌むべき事情はない」と断じた。

 一方、直接的なわいせつ行為に及んでいないことは「有利な事情と考慮する必要がある」とし、性交が未遂にとどまった同種事件の量刑傾向の中で「中程度からやや軽い部類に位置付けられる」と判断した。

 判決によると、被告は昨年10月の深夜、女性の後をつけ、車に乗り込んだところを無理やり引きずり出して首を絞めたり、顔面を複数回殴ったりするなどして加療1週間のけがを負わせた。

 判決後、佐藤裁判長は「被害者は普段の生活にも支障が生じるなど今でも精神的苦痛を受け続けている。被害者に大きな苦しみを与え、人生を変えたことを決して忘れず、反省を深めてほしい」と説諭した。