沖縄県うるま市の海中道路にある「海の駅あやはし館」で、管理者の市が売店や飲食店などの入居企業7社からテナント料などを徴収できない状況に陥っていることが26日までに分かった。市の管理となった昨年3月以降続いており、総額1千万円以上が未回収とみられる。(中部報道部・仲村時宇ラ)

うるま市がテナント料を徴収できていない「海の駅あやはし館」=2020年

 同施設は昨年2月まで出雲会館沖縄(中田望代表)が指定管理者だったが、市は(1)業務仕様書と異なる施設管理(2)指示に従わなかった-などを理由に、昨年2月28日付で指定を取り消した。出雲側は同処分を違法として、取り消しを求めて那覇地裁に提訴している。

 出雲側によると、入居企業7社のうち建物を使う3社のテナント料だけで月額合計約70万円。そのほか、電気・水道料金や建物の維持管理費用などが発生するという。

 市商工課によると、テナント料は昨年3月以降、一度も徴収していない。昨年8月以降の電気料金と今年4月以降の維持管理費も市が支払っている。

 同課は入居企業7社が利用許可申請を提出しておらず、「不法に無許可利用されている状況。許可していないので、使用料の徴収もできない」と説明。未回収となっているテナント料等の総額や、7社に申請の提出を求めたかどうかについては「係争中のため差し控える」として明らかにしなかった。

 7社に施設を使わせないように鍵を交換するなどの措置は「自力救済として違法になるリスクがあるため、できない」との見解を示した。