「選挙民を裏切り、恥ずかしく思う。本当に申し訳ない」。西大舛高旬被告(74)は被告人質問で罪を認め、何度も頭を下げた。地元で「大統領」とも呼ばれた威容は消え、少しやつれた様子。政界を引退し、退職金を町に全額寄付する考えを示した。

初公判に臨む西大舛高旬被告(左)=27日、那覇地裁(イラスト・サイトウカナエ)

 法廷に姿を見せたのは午後1時半前。灰色のジャージーと黒のパンツ姿で深く頭を下げて入室し、裁判官席に再度一礼。ゆっくりと着席した。公判中は両手を太ももの上に組み、力ない目で虚空を見つめた。

 証人として出廷した長男が今後の監督を誓い「父を許してください」と涙ながらに訴えると、足元に視線を落とした。妻が「非難されたが、励ましや心配の言葉も頂いた」と語ると、目頭を拭った。

 被告人質問で「JFEさんの技術力を竹富町のために生かしたかった」と力を込めた。一方、見返りに受けた現金を飲食代に使ったと追及されると、弱々しい口調で「申し訳ございません」と謝罪を繰り返した。