沖縄県宮古島市伊良部佐和田にある下地島空港の2021年度の年間旅客数が過去最多の22万1504人(大阪航空局の速報値)となり、前年度比192%で成田国際空港に次いで全国2番目に高い増加率となった。宮古島第2の空の玄関口として宮古空港とすみ分けを図り、県管理空港での旅客数は久米島を抜いて石垣、宮古に次ぐ3位になった。(宮古支局・當山学)

ターミナル開業3年でにぎわう下地島空港=3月30日(SAMCO提供)

下地宮古石垣空港 旅客数の推移

ターミナル開業3年でにぎわう下地島空港=3月30日(SAMCO提供) 下地宮古石垣空港 旅客数の推移

 下地島空港は19年3月にターミナルが開業。格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンが成田や関西との路線を敷き、香港エクスプレスが宮古圏域初の国際線を就航させた。だが新型コロナウイルス感染拡大の影響で国際線が20年2月に、関西路線も需要見直しで21年6月に廃止となった。

 一方、20年8月に県、市、宮古島観光協会、宮古島商工会議所、下地島エアポートマネジメント(SAMCO)で下地島空港活性化協議会を組織し、地域を挙げて路線拡大の環境整備を図ってきた。

 同年、国土交通省が羽田発着便5枠を配分する地方空港を選ぶ「発着枠政策コンテスト」で5位の三沢(青森)と僅差の6位となり、スカイマークのトライアル運航が決まった。さらにスカイマークが那覇や神戸にもつないで、ジェットスターと合わせて1日4~6便が定期運航に。これにより、一気に旅客数が増加した。トライアル期間は1年延長され23年3月末まで。最後の1枠を争う三沢の増加率は前年度比187%だった。

 石垣空港が13年に移転してLCCや国際線で需要を掘り起こしたのに対し、宮古島では二つの空港で補完し合う。宮古と下地島を合わせた昨年度の旅客数は112万4170人、増加率は122%で、石垣とほぼ同じ伸び率となっている。

 SAMCOの担当者は「一つずつ積み上げて路線を定着させ、誘致していきたい」と話す。もともとパイロット養成の実機訓練に使われていた下地島空港。3千メートルの滑走路というポテンシャルを生かし、国際線を含めた路線開拓を目指していく。