沖縄県宮古島市で突風被害が相次いだ28日、平良荷川取にあるゴルフ練習場ではネットを支える支柱が2本折れ曲がり、近くのホテルでは敷地内に設置していたトレーラーハウスが全壊した。被害に遭った関係者は、予想もしなかった突風被害の大きさに肩を落とした。また、島内全域で約1万5400世帯が停電した。(宮古支社・當山学)

突風で支柱2本が折れ曲がり、ネットが損壊したゴルフ練習場=28日、宮古島市平良荷川取

 平良荷川取にある市唯一の屋外ゴルフ練習場「みやこゴルフレンジ」では、高さ38メートルの支柱2本が折れ曲がった。あわや近隣の民家に直撃するところだった。

 4月に約2千万円をかけネットを張り替えたばかり。突風でネットが破れ、変わり果てた練習場に従業員らはショックを隠せなかった。

 支柱は民家の方向に折れ曲がったが、張り替え時にワイヤも補強していたため持ちこたえられたという。従業員がすぐ市消防本部などに連絡し、近隣の住民を避難させた。営業開始前だったことも幸いだった。

 従業員の池間綾乃さん(47)は「台風なら前もってネットを下げるが、今回は予測できない」。風速予報アプリでも対応できない事態に、お手上げの様子だった。修繕にはネットの張り替え以上の費用がかかるとみられる。

 池間さんは「常連さんのためにも、すぐに営業再開できるように打席はきれいにしておく」と片付け作業に取りかかった。

 ゴルフレンジから約200メートル北側にあるホテルでは、敷地内にトレーラーハウス2台を連ねてレストランにするための内装工事中だった。トレーラーハウスは、頑丈な土台以外は全て吹き飛ばされたが、けが人はいなかった。男性従業員は「朝来たら壊れていた」と話した。

 宮古島市では23日にも下地川満で風速約20メートルと推定される突風が吹き、ビニールハウス2棟が上から押しつぶされたように変形する被害があった。