試合終了のブザーと同時に沖縄アリーナに集まった3101人の琉球キングスブースターから、両チームの健闘をたたえる拍手が湧き起こった。前日に続いて29日も「ビューイングイベント」が開かれ、手に汗握る一進一退の攻防を見守った。Bリーグ初の日本一は来シーズンに持ち越されたが、ブースターは「感動をありがとう」と今シーズンを締めくくった。(中部報道部・砂川孫優)

琉球ゴールデンキングスの逆転を祈りながら試合を見守るブースター=29日、沖縄市・沖縄アリーナ(古謝克公撮影)

 決勝第2戦も序盤から宇都宮ブレックスにリードを許す苦しい展開となった。第2クオーターは最大13点差を離され、攻め切れないキングスに会場のブースターからため息が漏れた。

 だが、後半の第3クオーターにはドウェイン・エバンス選手がシュートを決めて54-52と一時逆転。この日、初めて相手をリードする展開に会場の熱気は最高潮に達した。最終第4クオーターはキングスが一時、2点差まで猛追するも、宇都宮が逃げ切って75-82で敗れた。

 家族4人で沖縄アリーナへ応援に駆け付けた桴海祐希さん(12)=沖縄市=は「優勝への宇都宮の気迫がすごかった。キングスには来季もCSに進出して優勝してほしい」と力を込めた。2歳の長男と観戦した呉屋憲太さん(39)=中城村=は「最後までワクワクする試合で感動した。来年は優勝という“忘れ物”を取ってきてほしい」とエールを送った。

■東京に駆け付け選手鼓舞

 【東京】チャンピオンシップ(CS)決勝第2戦が行われた29日、東京体育館には沖縄から駆け付けた大勢のキングスファンが白のTシャツを身に着け、選手たちを鼓舞。敗戦にも惜しみない拍手を送った。

 第4クオーターは54-55と1点差を追いかける状況でスタート。岸本隆一選手や今村佳太選手が3点シュートを決めると割れんばかりの拍手が鳴り響いた。

 浜元希弥(まれみ)さん(22)=北谷町=と由(よし)奈美希さん(22)=中城村=は前日も観戦。浜元さんは「今日は絶対勝つという気持ちで応援した。キングスらしい、相手を揺さぶる速いパス回しで勝てると思っていたのに残念」と悔しそう。由さんは「来年は全試合とも会場で応援して、今度こそキングスが優勝する瞬間に立ち会いたい」と期待した。

 キングスアカデミーに通う山入端叶翔(かなと)さん(10)=名護市=は家族6人で応援した。選手の健闘をたたえながら「フリースローが入らない場面もあったので、次はたくさんシュートを決めて勝ってほしい」と話した。(東京支社・山田優介)