米マサチューセッツ州ボストン市の名門バークリー音楽大学を卒業した、沖縄県宜野湾市出身の歌手・仲座輝七海(きなみ)さん(24)が、オリジナル5曲を収録したミニアルバムを制作し、オンライン配信を始めた。「バークリーで世界中の才能に圧倒され、自信をなくしかけた時もあった。けれど、育った沖縄を思い、沖縄歌謡を歌うことで元気になれた」と仲座さん。アルバム「ご自愛」では自然体を表現。クールなR&B(リズム・アンド・ブルース)に仕上げた。(社会部・城間陽介)

「将来は米国で音楽活動を再開したい」と話す仲座輝七海さん=26日、那覇市内

米バークリー音楽大学でライブステージに立つ仲座輝七海さん=2019年2月撮影(本人提供)

「将来は米国で音楽活動を再開したい」と話す仲座輝七海さん=26日、那覇市内 米バークリー音楽大学でライブステージに立つ仲座輝七海さん=2019年2月撮影(本人提供)

 小学校から高校まで読谷村の沖縄クリスチャンスクールインターナショナルに通った。中学生の頃から音楽に目覚め、ほとんど独学でボイストレーニングを積んだ。好きな歌手はR&B、ソウルのアデル、エイミー・ワインハウスなど。

 18歳の時、バークリー音楽大の入学応募の締め切り日に申し込んだ。実技試験でアデルの「ドント・ユー・リメンバー」を歌い、見事合格。4年間の給付型奨学金も獲得した。

 大学には世界中からアーティストなどを目指す才能が集まり、腕を競い合っていた。「基礎ができていなくて1年目はひどかった。オーディションで何度も落ちた。自信喪失し、自分が埋没していきそうだった」。そんなときは生い立ちを振り返り、学内外のライブで「涙そうそう」「童神」をウチナーグチで披露した。観客の反応も良く、少しずつ自信を取り戻せた。

 2020年5月に卒業し、コロナ禍もあって昨年9月に沖縄へ戻った。現在は県内のライブハウスなどで活動中。7月18日に北谷町美浜のライブハウスモッズでワンマンライブを予定する。

 仲座さんは「人と比べて好かれたい、好かれる音楽をつくりたいと悩むことは今もある。それでも新しいこと、やりたいことに挑戦したい」と語る。将来は再び活動の場を米国に移したい、と意気込みも見せた。