新型コロナウイルス感染拡大の影響で、入港がゼロとなっていた国内クルーズ船の受け入れが沖縄県内で再開することが1日、分かった。日本クルーズ客船(大阪)が運航する「ぱしふぃっく びいなす」が神戸発着で29日に宮古島市の平良港、30日に本部町の本部港に寄港する予定。再開すれば2年5カ月ぶりとなる。乗客は約190人。沖縄県が策定した受け入れ対応案や条件を基に、各地域協議会で安心して受け入れられる態勢かを協議し、最終決定する。

石垣港新港地区旅客船ターミナルに入港したクルーズ船「ぱしふぃっく びいなす」=2019年2月(日本クルーズ客船提供)

 県内では2020年2月から入港がゼロになっている。県は1日までに国土交通省のガイドラインに基づき、港湾や医療、観光関係機関で構成する「県クルーズ船受入全体協議会」を開き、当面の受け入れ対応案をまとめた。

 条件案として、寄港する地域などでコロナの感染状況が「警戒レベル2以下」または「まん延防止等重点措置区域に指定されていない」ことや、出発前の乗客らのPCR検査結果が判明するまで出港しないなど9項目を決めた。

 また、クルーズ船から感染者の陸上隔離要請がある場合、本島内で感染者を受け入れる方針案も取りまとめた。

 県外では横浜港などですでに国内クルーズ船の寄港が再開している。県によると、本格再開した20年11月から22年3月の間で感染者発生は1人だった。県港湾課の担当者は「クルーズ船客の受け入れ対応を設定し、地域や観光客の安心安全の確保に努める」と話した。(政経部・又吉朝香)