赤土流出防止策を共に考えようと、青森県立名久井農業高校と沖縄県立辺土名高校、北部農林高校の生徒の特別交流会が5月28、29の両日、沖縄県東村の畑と辺土名高校で開かれた。高校生らは流出現場での共同作業や活動内容の発表を通して、互いの知識や取り組みを学び合った。(北部報道部・金城健太)

大量の赤土が海に流れ出す宜野座村漢那の河口=5月20日午後6時ごろ(西倉悟朗撮影)

名久井農業高校の大坊拓也さん(右奥)に教えてもらいながら、三和土(たたき)を設置する辺土名高校の生徒ら=5月28日午後、東村の畑

大量の赤土が海に流れ出す宜野座村漢那の河口=5月20日午後6時ごろ(西倉悟朗撮影) 名久井農業高校の大坊拓也さん(右奥)に教えてもらいながら、三和土(たたき)を設置する辺土名高校の生徒ら=5月28日午後、東村の畑

 同事業は、環境問題に向き合う高校生同士の交流を促し、エコ活動を広げることを目的に、公益財団法人イオン環境財団などが主催。3月に石垣島で実施したオンライン交流会に続き、2回目の開催となった。

 5月28日、東村平良の道の駅「サンライズひがし」で名久井農業高2人、辺土名高7人、北部農林高2人の生徒が初めて顔を合わせ、互いの自己紹介からスタート。名久井農業高3年の佐々木昌虎さんと大坊拓也さんが、日本の家屋の土間や相撲の土俵に用いられる三和土(たたき)を使った流出防止策を提案した。

 三和土は、土、砂、消石灰を水でこねてたたき、土壌を硬化させるもので、特別な薬剤や機械が要らず、簡単に土に戻せるメリットがある。佐々木さんらは、赤土「国頭マージ」を使った三和土作りの事前研究を重ねており、やんばるに合った作り方をレクチャーした。辺土名高2年の松永花音さんは「いろんなことを学んで、沖縄の海や川を守る力になりたい」と、興味深げに聞き入っていた。

 その後、一同は村内の畑に移動し、赤土対策の沈砂池の法面(のりめん)が崩れないようにするための三和土の設置に取り組んだ。雨の中での三和土作りに悪戦苦闘しながらも「だんだん固まってきた!」と、声をかけ合って作業した。大坊さんは「自分たちの知識が役に立てばうれしい」と笑顔。辺土名高1年の仲井間憲汰さんは「他県の人が沖縄のことを考えてくれてありがたい」と話した。

 翌29日は、互いの環境活動などについて発表し合った。辺土名高の島袋陽教諭は「いろんなところにアイデアがあることを生徒たちは学んだ。これからの活動の幅が広がる」と期待を寄せた。