5月30日の「ごさまるの日」を控えた29日、沖縄県中城村の村観光協会(会長・浜田京介中城村長)が世界遺産の中城城跡を巡る観光ツアーを開いた。演芸集団FECの芸人「MC護佐丸」と「いーちふぁ君」の2人が初めて観光ガイドを務め、中城城跡にまつわるエピソードに笑いの「ネタ」を交えながら参加者が歴史とロマンに触れた。(中部報道部・砂川孫優)

中城城跡の標高を「浜田村長約94人分の高さ」とボケて笑いを誘うMC護佐丸(左)といーちふぁ君=5月29日、中城城跡

世界遺産の中城城跡を芸人と巡る観光ツアーで城跡内を散策する参加者

中城城跡の標高を「浜田村長約94人分の高さ」とボケて笑いを誘うMC護佐丸(左)といーちふぁ君=5月29日、中城城跡 世界遺産の中城城跡を芸人と巡る観光ツアーで城跡内を散策する参加者

 中城城跡の魅力を地元芸人が発信しようと企画されたこの日の観光ツアーは3回に分けて行われ、村内外から計60人が無料で参加した。

 ガイドは琉球王国時代の1440年ごろに中城城の城主となった護佐丸に扮(ふん)したラッパーの「MC護佐丸」と中城村の情報通「いーちふぁ君」が務めた。2人は中城村と北中城村にまたがる中城城跡が標高150~170メートルの位置にあることに触れ「例えると浜田村長約94人分の高さ」と笑いを誘った。

 太平洋と東シナ海が見渡せるも周囲は断崖で「守りやすく攻めにくい城」だったことを解説。代表的な城壁の石積み「野面積み」「切石積み」「相方積み」の3種類も紹介しながら、2人は「自然を残し、地形に合わせた琉球石灰岩が曲線を描くことから『琉球のピラミッド』と呼ばれている」と魅力を話した。

 夫婦で参加した新城彰さん(69)=宜野湾市=は「楽しみながら当時の石積みの技術を学べた。芸人や若い人が中城の文化と誇りを伝え続けてほしい」と期待した。

 新型コロナウイルス感染症の収束を見据えたツアーを模索する村観光協会の島袋雄一事務局長は「中城城跡から派生させた村内のツアーも検討している。コロナ後の観光に備えて観光関連商品を創出したい」と意気込んだ。