1973年6月、米陸軍病院医師と米人クラブの支配人を首謀者とする麻薬密売グループ約20人が検挙された。ベトナム―米軍基地をルートに40億円5千万円も密売していた。当時、麻薬は県内でまん延し、各地で押収も相次いだ=同年12月17日撮影
全ての写真を見る 2枚
沖縄の住民が犯罪の犠牲に 麻薬中毒患者の治療にあたった医師の研究 ヘロインとの関連性を指摘[基地と麻薬]
[基地と麻薬 復帰前後の沖縄](5)
1970年代初期、沖縄は麻薬密輸の主要な中継拠点(いわゆる「沖縄システム」)で、米兵の間で薬物使用がまん延していた。沖縄の住民の生活は、主に二つの面から害された。ある人は麻薬中毒になり、またある人は、麻薬入手にあてがう資金を得ようとしていた米兵による犯罪の犠牲になった。
これらの問題の研究を主導したのは、天久台病院で精神科医として勤務していた平良寛医師(故人)で、ヘロイン中毒になった最初の沖縄の人たちの治療にあたった。平良医師の「沖縄における麻薬犯罪と麻薬中毒者に関する研究」(英語論文83年発表)に...
有料この記事は有料会員限定です。会員登録すると、続きをお読み頂けます。
※ 無料期間中に解約すると、料金はかかりません。
残り634文字
お試し
0円/月(税込)
有料記事を毎月5本まで閲覧可能。速報メールや週間ランキングメールもお届け
お申し込み
ライト
990円/月(税込)
有料記事を毎月100本まで読めます。速報メールやニュースレターもお届け。紙面ビューアーは利用できません。
当月無料
お申し込み
スタンダード
2,750円/月(税込)
全てのコンテンツが読み放題。紙面ビューアーで、電子書籍やスクラップなど全機能が使えます。
翌月まで無料
お申し込み
オススメ!
ダブル
購読料 3,075円+0円/月(税込)
紙面の購読が必要です。追加料金なしで全てのコンテンツが読み放題。紙面ビューアーなど全ての機能が使えます。
お申し込み