大弦小弦

[大弦小弦]雨と太陽。名護市は14日、強いコントラストに彩られていた…

2017年5月15日 08:49

 雨と太陽。名護市は14日、強いコントラストに彩られていた。瀬嵩の砂浜では「基地のない沖縄」を求める集会。新基地建設が予定される辺野古のキャンプ・シュワブでは基地開放が人を集めた

▼神奈川県から集会に参加した女性(68)がたまたま同年生まれの名護市の男性(67)に会い、尋ねていた。「復帰して良かったのでしょうか」。男性は米兵の事件事故が裁かれるようになっただけ良かったと答え、こうも言った。「県民は血の涙を流してきた。もうこれからは泣かない。基地を撤去したい」

▼シュワブでも、同じ質問をしてみた。復帰っ子の女性(44)は「基地が減り、経済が発展したから良かった」。10代の男子学生5人は「米国のままなら、中国がちょっかいを出さなかったかも」

▼答えはさまざまでも、一つ確かなことがある。「日本で良かったのか」という問いは、米軍占領下に放り出された沖縄だから成り立つ。日本であることがほぼ自明な本土とは違う

▼5月15日という復帰の日自体、翻弄(ほんろう)されてきた歴史を象徴している。日本政府の4月1日、米政府の7月1日という二つの主張の間を取って決まった

▼それから45年。両政府の都合で日本にされたり米国にされたりしてきた沖縄からは、両国が客観的に見える。どちらも、明暗で言うと軍事の暗い色が目立っている。(阿部岳)

ルポ 沖縄 国家の暴力 現場記者が見た「高江165日」の真実
阿部 岳
朝日新聞出版 (2017-08-21)
売り上げランキング: 5,370

「沖縄の基地問題」もっと詳しく。有料会員ならこんな記事も読めます。

 「翁長が恋しいです」流れ呼んだ妻の訴え 沖縄県知事選

 住宅の上を飛ばないで…「これってそんなに難しいお願い?」

 基地維持に「沖縄差別」を利用する米国 日本人の沈黙が支える過重負担

購読者プラン/デジタル購読者プランの会員なら、電子新聞も有料記事も読み放題! 


これってホント!? 誤解だらけの沖縄基地
沖縄タイムス社編集局編
高文研
売り上げランキング: 24,236

あわせて読みたい

関連リンク

大弦小弦のバックナンバー

沖縄関連、今話題です(外部サイト)

JavaScriptをOnにしてください

アクセスランキング

ニュース 解説・コラム

沖縄タイムスのお得な情報をゲット!

友だち追加
LINE@

沖縄タイムスのおすすめ記事をお届け!

友だち追加
LINE NEWS