沖縄県は首里城復興の取り組みの一環で、自動車のナンバープレートに首里城をあしらった「ご当地ナンバー」を2023年度導入する。沖縄県では初めての取り組みで、県民の首里城復興への関心を継続するとともに、プレート発行時の寄付金を交通問題の解消などに充てることで、観光振興や渋滞の解消につなげる狙いだ。
県は夏ごろまでに複数のデザインを作成し、ウェブ投票などで年内に図柄を決定する方針。対象は事業用軽自動車、二輪車を除く県内登録の自動車。通常の登録料金に千円以上の「寄付」をするとカラーのプレートが交付される。
地方版の図柄入りナンバープレートは国土交通省が「走る広告塔」として2018年に交付を開始、20年5月までに全国58地域で導入されている。
県首里城復興課の担当者はこれまでに集まった寄付金は、くまモンをあしらった熊本ナンバーが約300万円で全国最多だとし「ぜひくまモンを超え、首里城復興に寄与したい」と意欲を示した。(政経部・大野亨恭)