オリオンビール(豊見城市、村野一社長)の東京支店が閉所されることが15日、分かった。複数の関係者によると、7月14日に閉所する。支店に勤務する7人の従業員のうち5人が東京に残り、リモートワークで営業活動を続けるという。同社は本紙の取材に対し「働き方改革の一環。引き続き県外でのビジネスは継続し、完全に東京から撤退するという話ではない」と説明した。

オリオンビール

 東京支店に勤務する7人の従業員のうち、契約社員で期間満了となる1人が閉所にあわせて退職する。5人はシェアオフィスなどを利用して勤務する予定で、残る1人が閉所後どこで勤務するかは不明。

 閉所については既に取引先や一部関係機関などに文書を発送したり、社員らが説明に訪れたりしている。

 東京支店は2020年10月1日に企業力強化や販路拡大を目的に、営業所から格上げされたばかりだった。新型コロナウイルスの拡大によりリモートワークは広がったが、人員が減ることもあり、販路を拡大して上場を目指す方向性と整合性がとれるかは不透明となった形だ。

 同社は16日に21年度の決算を発表する予定だが、20年度の業績では、県外での売り上げが7・0%減少。経常利益も72・2%減と大きく落ち込んだ。

 オリオン商品を扱う酒類業界の関係者からは「財政的に厳しく、経費削減の意味が大きいのではないか」と予想する声もあった。(政経部・川野百合子)