国の文化審議会(佐藤信会長)は17日、新たな史跡、名勝、天然記念物などの指定を末松信介文部科学相に答申した。沖縄県内からは昨年3月に史跡指定された北谷町の「北谷城跡」が範囲を広げて追加指定することが盛り込まれた。近く官報に告示され、正式指定される。

国史跡に追加指定される北谷城跡=2019年1月25日、北谷町内(小型無人機で撮影)

 今回、追加指定されるのは地権者の同意が得られた土地約1万6千平方メートル。昨年指定された約3万2千平方メートルと合わせると全体の約6万平方メートルのうち、8割程度が指定されることになる。県と北谷町の教育委員会は今後、地権者の理解を得て指定範囲を広げたい考えだ。

 北谷城跡は13世紀後半から16世紀前半にかけ、中山地域の拠点となった城の跡。東西約500メートル、南北165メートルの丘陵に五つの曲輪などが配置され、主に琉球石灰岩を用いた城壁で囲まれている。

 自然の地形を巧みに取り入れながら堅固に築かれており、琉球王国の歴史を理解する上で貴重とされる。

 県教育委員会の半嶺満教育長は「今後とも北谷町教委と連携し、文化財の適切な保護と保存、継承に努める」とコメント。

 北谷町の渡久地政志町長は「北谷城跡や町立博物館の整備を推進していく」とした。