新型コロナウイルスの感染対策で1月4日から続いていた飲食店での「4人以下、2時間以内」の制限が今月24日から沖縄県の認証店で解除されることになった。関係者からは一様に歓迎の声が上がる一方、認証店だけでなく全ての店舗で解除を求める意見もあった。
県商工会連合会の米須義明会長は「感染予防をしながら県経済を回していこうという考えにシフトしたということで歓迎すべきだ」と喜んだ。本格的な観光シーズンを迎えるこの時期の決断もよしとし「観光客らに『沖縄に来てください』という呼びかけのメッセージにもなる」。一方、認証店だけでの解除では利用客が認証店に集中し、感染対策が十分できなくなるとの懸念も示し「それぞれの店で気をつけるはずなので、全店舗で解除してもいいのではないか。みんなで以前の生活に戻るために一歩ずつ進んでいくことが大事だ」と話した。
県社交飲食業生活衛生同業組合の下地秀光理事長も企業側の飲み会の制約が緩和されるだろうと制限解除を歓迎した。「組合員は深夜に営業する店舗が多く、平日はまだ7割近くが休業している。解除を受け、イベントや模合も復活するのではないか」と期待する。
県飲食業生活衛生同業組合の鈴木洋一理事長は「現時点でコロナ前の8割ほど客足は戻ってきているが、人手不足と物価の高騰が新たな懸念材料になっている。飲食店の利益が上げられるように、消費者に価格改定の理解を求めたい」と話した。
(政経部・石川亮太、又吉朝香)