[戦後77年]

沖縄戦の体験を講話する山内祐子さん(右)=21日、今帰仁中学校

 沖縄県今帰仁中学校の2学年は21日、同校多目的室で、慰霊の日に向けた平和学習を行った。沖縄戦に動員された「ひめゆり学徒隊」の一人で村与那嶺区の山内祐子(さちこ)さん(95)が「喜屋武岬まで」と題した自作の平和紙芝居を用いて講話した。

 山内さんは戦争当時17歳で、ひめゆり学徒隊として戦争に従軍した。一番大きな仕事は、砲爆撃をくぐりながら兵隊のために食糧を運搬した「飯上げ」だった。「兵隊の食事を運ぶのは自分の命よりも大事な仕事だった」と述懐した。

 山内さんは「死に際には『お母さんお母さん!』と叫んだ兵隊たちもいた。戦争が終わり長いこと、あの一人一人の兵隊さんたちはどうしたんだろうと、ずっと考えている」と説明。「兵隊の死を通して、どうして戦争をしたのだろうとずっと考える。戦争の様子は、話すより、ずっとずっとむごいもの。あの時を思い出すと、今でも夜も眠れない。苦しい」と話した。

 生徒たちは真剣な表情で講話を聞いていた。生徒を代表し、高山ももかさんが「平和の大切さが分かりました。今日はありがとうございました」と礼を述べた。(赤嶺幸代通信員)