沖縄県の米軍基地周辺の河川や湧き水、北谷浄水場の飲料水などから有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)が検出されている問題を巡り、市民団体による住民の血中濃度調査が25日に北谷町から始まった。この日は町民58人が参加した。調査は7月23日まで県内6市町村の計350~400人を対象に調べる。早ければ約2カ月で結果が判明する。

PFAS血中濃度調査日程

 調査は京都大学の協力を得て「有機フッ素化合物PFAS汚染から市民の生命を守る連絡会」が実施。住民の体内にPFASの主な有害物質PFOS(ピーホス)、PFOA(ピーホア)、PFHxS(ピーエフへクスエス)などがどのくらい取り込まれているかを京都大が分析する。

 調査に必要な採血は18歳以上の住民が対象。費用は無料。各自治体の会場に連絡会から依頼を受けた医師と看護師が採血を担当する。1人当たり5~10ccの血液を採取する。25日現在、6市町村で約360人の応募がある。調査結果は希望者のみに提供する。

 初日の北谷町商工会ホールでは、公募などで選ばれた町民が参加。採血は調査への同意や問診を経て1人当たり約15分で終了した。血液は順次、京都大に送られる。

 市民団体が県内で大規模な調査をするのは初めて。宜野湾市の喜友名・長田地区、沖縄市の一部、金武、嘉手納、北谷の3町。比較対象でPFASが検出されていないとされる大宜味村でも行う。(中部報道部・砂川孫優)