沖縄県浦添市立港川小学校で20、21の両日、5年生4クラスを対象に3人の音楽家を招いた演奏会が開かれた。洗練されたプロの技を堪能したほか、楽器の特徴を学んだ。児童らは手でリズムを鳴らして3人と共演するなど、音が重なって豊かな響きが生まれるアンサンブルの楽しさを体験した。(浦添西原担当・具志堅学)

「アンサンブルくまから」のメンバーと一緒にタンゴのリズムを鳴らす児童ら=21日、港川小学校

 講師を務めたのは県出身でピアノの新崎誠実(なるみ)さん、マリンバの飛田あゆ梨さん、クロマティックハーモニカの比嘉祥人(さちと)さんによる「アンサンブルくまから」。グループ名は「ここから活動していこう」との思いをしまくとぅばで表現した。

 21日に行われた5年1組の授業では、冒頭「くまばちの飛行」を披露。軽快でスピード感たっぷりの演奏で児童らを音楽の世界に引き込んだ。

 比嘉さんはクロマティックハーモニカについて「吹いても吸っても音が出る。口を大きく開けると二つ、三つの音を同時に出せる」と解説。伴奏とメロディーを同時にこなすと「おおっ」と歓声が上がった。

 新崎さんはピアノを「88の鍵盤があって最もたくさんの音が出る楽器の王様」と紹介。音の小さなオルゴールをピアノの中に入れると教室に音が響き「すごい」「うそでしょ」と声が上がる場面もあった。

 飛田さんはマリンバをたたくマレットと呼ばれる棒は「優しい音が出るものと、はっきりした力強い音が出るもの2種類がある」と話し、児童にマレットを手渡し簡単な演奏を体験させた。

 「リベルタンゴ」では、児童が手拍子などでタンゴのリズムを鳴らし、プロと楽しく共演した。最後に「Believe」を3人の伴奏で合唱した。

 授業を受けた仲座紗原(さわら)さんは「小さくてゆったりした音が出たり激しくなったりして、いろいろな音が出ていたのが面白かった」と話した。

 演奏会は文化庁の文化芸術による子供育成推進事業の一環で行われた。