沖縄県立高校や専門学校の校長などを務め、教育に尽力してきた瀬名波榮啓さん(82)がこのほど、一般社団法人日本スクールカウンセリング推進協議会の「ガイダンスカウンセラーシニアスーパーバイザー」に認定された。子どもの発達を支えるための資格で、瀬名波さんは「専門的にやってきた成果が出た。これからもカウンセリングを通して子どもたちをサポートしたい」と抱負を語った。

「ガイダンスカウンセラーシニアスーパーバイザー」となった瀬名波榮啓さん=22日、沖縄タイムス社

 同資格は、学習面や健康面、進路などの発達課題に対応する「専門家」として活動するためのもので、瀬名波さんは2011年に「ガイダンスカウンセラー」になった。75歳以上の経験豊富な人材が対象の「シニアスーパーバイザー」が昨年創設され、瀬名波さんは今年4月に認定を受けた。子どもだけでなく教師や保護者らも支援し、後進を支える役割も担う。

 瀬名波さんがカウンセリングを学ぶようになったのは、高校英語教諭時代にさまざまな課題を抱える子どもたちと向き合ったのが原点。問題行動や悩みに対応するには心理的なアプローチが必要だと痛感した。「相手の立場に立って理解し、導くことが大切」と実感を込める。生徒が「意思を持って変わっていけるよう」寄り添うことを心がけ、子ども同士が支え合うピアサポート活動にも力を入れてきた。

 定年退職後も専門学校の校長・理事長やスクールカウンセラー、大学非常勤講師などを務め、子どもや若者、教育者をサポートしてきた。今後は「一般の人もカウンセリングしていきたい。研修にも力を入れたい」と意欲を示した。(学芸部・嘉数よしの)