フォトジャーナリストの広河隆一氏(78)が7月5日から、那覇市民ギャラリーでウクライナの写真展を開くことが分かった。広河氏は性暴力の加害が2018年末に明らかになっており、約3年半ぶりの写真展となる。明確な謝罪がないままの活動再開だとして、抗議の動きがある。

在日ウクライナ大使館が広河隆一氏の写真展を紹介したツイート。28日中に削除された

 写真展のタイトルは「私のウクライナ-惨禍の人々」。広河氏によると5~6月、ロシア侵攻下のウクライナに入り、撮影した写真や証言を展示する。

 現在は県内に在住しており、那覇での写真展を企画した。「戦争の犠牲になるのは子どもや女性だという事実を、緊張が高まる沖縄で伝えたい」という。

 広河氏の性暴力は週刊誌報道で明らかになり、有識者による検証委員会も長期にわたる複数の女性に対する性暴力やパワーハラスメントを認定した。しかし、広河氏は6月28日の本紙取材に対して「何をもって性暴力というのか」などと事実関係を争う姿勢に終始した。

 沖縄大学の宮城公子教授(ジェンダー学、比較文学)は「明確な謝罪もないままの活動再開は被害女性、ひいては日米の構造的暴力の犠牲になっている沖縄の女性に対する2次加害になる」と批判。女性たちで抗議を検討するとした。(編集委員・阿部岳