沖縄県は28日、新たに10歳未満から90歳以上の1744人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。6月では最多。前の週の同じ曜日を上回るのは4日連続。県の宮里義久感染対策統括監は「全県的に増加に転じたと考えられる」との見方を示した。新たに3人の死亡も確認した。
新規感染者の年代別の内訳は、10代が359人で最多。10歳未満300人、40代270人、30代249人と続く。直近1週間の新規感染者数を前の週と比較した「前週比」は1・15倍で、緩やかに上昇している。直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は約634人。前日時点の全国平均は約83人だった。
入院中は255人で、うち県基準の重症は4人。コロナ病床使用率は40・4%となっている。
亡くなったのは、沖縄市の80代女性、中部保健所管内の80代男性、うるま市の70代女性。3~4月にかけて感染が判明し、その後亡くなった。いずれも入院中に感染した可能性がある。米軍基地内の新規感染者は19人だった。(社会部・鈴木実)