【南部】NTTドコモ(井伊基之社長)は29日、ドローンを研究開発する空解(東京都、森田直樹代表)と協力し、物資約500グラムを載せたドローンを豊見城市から座間味村までの約40キロを飛行させる実証実験に成功したと発表した。ドコモが海を隔てた離島へのドローン飛行実験に成功したのは国内初。両社は災害発生時の生活物資の輸送に活用したいとしている。

実証実験で座間味村に向けて離陸する固定翼型のドローン=22日、豊見城市・オリオンECO美らSUNビーチ

 実験は22日、豊見城市のオリオンECO美らSUNビーチであり、空解が製作した固定翼型ドローンを使用。数センチ単位で位置情報を把握できるドコモの「高精度GNSS位置情報サービス」の受信機を搭載した。

 ドローンは医薬品や飲料などをコックピット部分に収納し、同日午後2時過ぎに美らSUNビーチを離陸。GNSSを使って両社が定めた飛行経路をたどり、33分47秒後に座間味村の古座間味ビーチに自動で着陸した。着陸地点の誤差は約20センチだった。

 ドコモは「国内には有人の離島が数百カ所点在しており、災害発生時には輸送手段が限られる恐れがある」と指摘。「今回の成功を生かし、自治体などと協力して防災や物流にドローンを活用していきたい」とコメントした。

 豊見城市の山川仁市長は「さまざまな用途に活用できる可能性を秘めている。市としてどのような関わり方ができるか検討していきたい」と話した。

(南部報道部・国吉聡志)