沖縄県の名護市立瀬喜田小5年生の安里愛輝さんは16日、ピンク色の昆虫を見つけた。菊農家の祖父の畑で収穫の手伝いをしていたところ、小さい虫が目の前に飛んできて花に止まった。千葉県立農業大学校の清水敏夫准教授によると、ピンク色のバッタはクビキリギスの幼体で、緑の色素が欠乏しピンク色になったとみられるという。

ピンク色が印象的なクビキリギス

ピンクのクビキリギス発見の快挙を喜ぶ安里愛輝さん(左)と伊波勉校長=21日、瀬喜田小校長室

ピンク色が印象的なクビキリギス ピンクのクビキリギス発見の快挙を喜ぶ安里愛輝さん(左)と伊波勉校長=21日、瀬喜田小校長室

■野外で目立つ

 一般的には500~千匹に1匹の割合で出現するといわれているが、地域によって、より高い割合で出現することもある。同大学で行ったピンク色のクビキリギス同士を交配させた実験では、ふ化した個体の約1割がピンク色だったという。

 清水准教授は「ピンクは野外でとても目立つため、ほとんどの場合、鳥などの天敵に捕食されてしまう。人が見つけることは困難で、発見できたら幸運だ」と話した。

 小学3年の頃、毛虫に刺されて虫が大嫌いになったという安里さん。見つけたクビキリギスを祖母にお願いしてペットボトルに入れてもらい翌朝、伊波勉校長にプレゼントした。ペットボトルから虫かごに移し替えた伊波校長は様子を観察するため、キャベツの葉やかつお節など餌になりそうな物を入れた。

■児童ら興味津々

 幼体の体長は約3センチ、後ろ脚は長さ約4センチ。昆虫に関心のある児童らに校長室で公開した。安里さんと同級生の高野瑛琉さんも観察に来て「なぜピンクなの。昆虫は緑色か茶色なのに」と首をひねっていた。3年生の目取眞汰さんは「色はきれいだけどかわいくないな」と感想。

 安里さんの妹で3年生の笑奈さんは「ピンクだからかわいい」と話が盛り上がった。

 将来は酪農家になりたいという安里さんは「生き物は好きだけど静かに刺す毛虫より、おなかがすいたと大きな声を出す牛が好きです」と話し、伊波校長は「しばらくは玄関で飼育して全校児童にも観察させたい」と話した。(玉城学通信員、北部報道部・西倉悟朗)