本来沖縄に生息せず、熱帯のアジアに分布している小型コウモリ「クロヒゲツームコウモリ」が、西原町の琉球大学千原キャンパスで発見された。日本国内で初めての発見という。琉大が30日、発表した。琉大理学部海洋自然科学科の小林峻助教らが研究し、日本哺乳類学会の英文誌「Mammal Study」電子版に27日、論文が掲載された。

小林峻助教が助けたクロヒゲツームコウモリ=昨年11月10日、西原町・琉球大学(提供)

 クロヒゲツームコウモリは、フィリピンやタイなどに分布し、これまでに日本国内で目撃情報はなかった。世界中に約1200種いるとされる小型コウモリの一つで、洞窟などで群れで生息。群れの数は数千に上ることもある。

 大学の事務職員から昨年11月、「コウモリが壁にくっついている」と小林助教に連絡があった。体長7・7センチ、翼を広げると約30センチで体重は22・5グラム。「目が大きく、かわいい顔をしていた」(小林助教)という。

 救護したものの、衰弱が著しく死んだ。沖縄にたどり着いた経緯は不明で、小林助教は「偶然風に飛ばされ移動してきたか、船の積み荷など物資に紛れて来た可能性が高い」とした。1匹のみの確認のため、今後も調査を続けるという。

(社会部・平良孝陽)