沖縄県国頭村のひき逃げ事件の発生から5日。県警は名護署に捜査本部を設置し、捜査員60人態勢で一軒一軒捜査して回るローラー作戦などで軽乗用車を特定し、消防士の容疑者逮捕につなげた。捜査幹部の一人は「60人態勢の初動捜査が早期の特定に至った」と語る。
捜査関係者によると、現場には車の破片が残されていた。それらを基に国頭村内だけではなく沖縄本島北部地域一帯を捜査の対象として車両の特定を進めた。
捜査関係者は「漏れがないよう、『車の修理を依頼する人がいれば連絡してください』と修理工場にお願いして回った」と明かす。「5日間で集中的に捜査したことが進展につながった」と話した。
ひかれた男性は道路で眠っているところを地域住民に目撃されており、旅行中だったとみられている。住民の一人は「区長が道で寝ている男性を『ここで寝たら駄目だよ』と何度か注意していた」と話した。