[明言深聞 ずばり答える、本音を探る]

 福山ホールディングスの新社長に福山商事社長の福山一郎氏(48)が就任した。グループの総力アップのためには経営陣の層の厚さが必要だとして幹部候補の育成が急務だと強調。各事業会社の強みや課題を共有し、新規マーケット開拓に意欲を示した。今後の事業展開などを聞いた。

(聞き手=政経部・石川亮太)

 -2022年3月期のグループ全体の決算は減収減益となったが、どう評価するか。

 「新型コロナウイルスの影響で計画値よりも大きく実績が下がった。卸売業の福山商事では紙部門がコロナ禍でのIT化やDXへの切り替えに加え、観光客数の落ち込みにより土産用のパッケージが減少するなどで売り上げ減になった。管資材関係では公共工事の発注案件の減少が影響した」

 「酒・飲料卸の沖縄工業商事はコロナの行動制限で、居酒屋やクラブなど酒類を提供する店への販売減少で大きく利益が下がった。直営店の業務用食品スーパーの3号店出店で売り上げは確保したが、経費も増えて増収減益となった。水道資材卸のPAZLINEは大型案件の受注もあり、減収増益だった」

 -グループ各社の課題をどう捉えているか。

 「ホールディングス制にして4年が経過し経営陣が若返ったため、次を担う経営陣の育成が道半ばだと感じている。事業を進めながらある程度の利益が確保できればM&Aを含めて事業拡大を進めたい。そのためには経営陣の層の厚さが必要になるので部課長や幹部候補の育成に取り組む」

 「これまでは既存事業の推進に力を入れてきたが今後は新たなマーケットの開拓が必要だと考えている。新しい仕事を模索するため、ホールディングスの役員、各事業会社の役員総出で取り組んでいきたい」...