国指定史跡の伊礼原遺跡を学ぶ「縄文ナイト」が1日、沖縄県北谷町にある同遺跡で初めて開かれた。縄文時代の遺跡にはサガリバナの群落が存在していたことが発掘調査で判明し、町が当時の様子をイメージして植樹した。町内外から訪れた120人が、夜風に独特の香りを漂わせてライトアップされた「幻の一夜花」の観察を楽しんだ。

縄文時代をイメージしたサガリバナの群落で、一夜限りの花を楽しむ参加者=1日午後8時、北谷町・伊礼原遺跡(名護大輝撮影)

 伊礼原遺跡の公開に向けたプレイベントとして町が開催。日程は1、2の両日を予定していたが、沖縄本島への台風4号の接近に伴い初日のみ開いた。

 参加者は懐中電灯を片手に遺跡内を散策。職員から遺跡の概要や隣接地で計画されている町立博物館(仮称)の説明を受けた。

 夜に咲き、朝には散ってしまうサガリバナ(別名・さわふじ)と遺跡が織りなす幻想的な空間に触れた町桑江に住む女性(80)は「北谷で観察できてうれしい。今後の博物館計画も楽しみ」と喜んだ。町文化課の藤彰矩学芸員は「調査で7千年前からサガリバナが存在していたとされている。今後も遺跡の魅力を発信したい」と話した。(中部報道部・砂川孫優)