北谷町の人気かき氷店「氷ヲ刻メ」の店主でプロ格闘家でもある曹竜也(37)=氷ヲ刻メ/池田道場=が2日に、自身2度目の格闘技イベント「RIZIN(ライジン).36」に出場する。総合格闘技団体の一つパンクラスを主戦場にこれまで40戦以上戦ってきたプロ18年目のベテランは「(ライジンに)2回も呼んでもらえたのは光栄なこと。前回は負けたので今度はしっかり勝って、会場、そして自分のお店も盛り上げたい」。格闘家とかき氷屋の“二刀流”が日本最高峰の格闘技イベントに挑む。(比嘉大熙)

曹竜也さんが営むかき氷屋「氷ヲ刻メ」。今や人気店だ(提供)

ライジンに向け、間合いを確認する曹竜也さん=宜野湾市普天間・氷ヲ刻メ/池田道場(竹尾智勇撮影)

曹竜也さんが営むかき氷屋「氷ヲ刻メ」。今や人気店だ(提供) ライジンに向け、間合いを確認する曹竜也さん=宜野湾市普天間・氷ヲ刻メ/池田道場(竹尾智勇撮影)

 父が中国と日本のハーフで、母がアメリカと日本のハーフのクオーター。父の名字の「曹」を名乗る。

 北谷町で生まれ育った。小学5年生~高校2年まではバスケットボールに夢中だったが、K-1などの格闘技も子どもの頃から好きだった。北谷高2年の時に、「やっぱり格闘技がしたい」と那覇市辻にあった格闘技ジム「武限道場」へ。本格的に始めるとすぐに実力が開花。沖縄国際大3年の時に、パンクラスのアマチュア大会で優勝し、プロに転向した。

 格闘技だけで生活するのは厳しいと、大学卒業後は「仕事も格闘技も両方しないといけない」と、東京の会社に就職した。

 会社員と格闘家の二足のわらじを履いたが、現実は厳しかった。「試合前の減量期間に、上司との飲み会に付き合わされた」など、サラリーマンとアスリートの生活の両立は思うようにいかず、29歳の時に会社を辞めた。

 脱サラ後に「自分で道場を開こう」と出稼ぎで資金をためながら、試合に出た。試合で上京した際、人気かき氷店「セバスチャン」に立ち寄ったことでかき氷にはまった。全国各地を回って食べ歩き、さらに専門店で数年間修行。2018年に、地元北谷で開業した。

 それから4年がたち、店は人気店になった。格闘家もこれまで同様に継続している。紆余(うよ)曲折あったが、好きなことを追い求めてきた。「好きなことだけやるのは厳しいと思っていた。だけど格闘技を続け、かき氷も追い求めて、今が一番楽しい」と充実している。

 2日のライジンでは元DEEPフライ級暫定王者の藤田大和と対戦する。この階級ではトップクラスの選手だが、「勝って、翌日からお店を営業したい。試合をした後にかき氷を作っているのは面白いと思う」。あくまで“二刀流”を貫き通す考えだ。