KDDI(au)で2日未明から、全国で携帯電話の音声通話やデータ通信が利用しづらくなる通信障害が発生した。沖縄県内では子会社の沖縄セルラー電話(那覇市、菅隆志社長)がモバイル事業で約5割の最大シェアを持つなど、広く利用されていることもあり、台風接近中の県民生活や一部事業者の営業にも支障が出た。

auの店頭で通信障害を知らせる看板=2日、那覇市銘苅

auショップに張り出された、通信障害を知らせるお知らせ=2日午後、東京都内

KDDI通信障害の主な影響

auの店頭で通信障害を知らせる看板=2日、那覇市銘苅 auショップに張り出された、通信障害を知らせるお知らせ=2日午後、東京都内 KDDI通信障害の主な影響

 影響はKDDIの利用者にとどまらず、同社から回線を借りる楽天モバイルなど他の事業者の顧客に波及した。気温や降水量を観測する地域気象観測システム(アメダス)のデータ配信や物流システム、地方銀行のATMにも支障が出た。貨物列車の遅れに伴い、郵便物やゆうパックなどの配達が遅れる可能性もあり、影響が拡大した。

 障害は音声通話のサービスを提供するための設備の故障がきっかけと判明。総務省は沖縄・奄美や九州への台風4号接近も踏まえ、障害の早期復旧を指示した。法令上の「重大な事故」に当たる可能性が高い。KDDIは影響を受けた人数などの調査と復旧を急ぐ。

 KDDIの通信障害は2日午前1時35分ごろ発生。設備の故障をきっかけに、回線へのアクセスが集中し、状況を改善させようと通信量を制御する対策を講じたため、通話とデータ通信がともに利用しづらくなった。

 auと格安ブランドの「UQモバイル」、「povo(ポヴォ)」の個人の契約数は今年3月末時点で計3097万件に上る。法人向けなどを加えた契約数は6211万件。このうち、県内の沖縄セルラーのモバイルの総契約数は今年3月末時点で75万1900件。

 KDDIの回線を借りている楽天モバイルや、格安スマートフォンのJCOMなども通じにくくなった。