静岡県熱海市で発生した大規模土石流の犠牲者遺族らは3日、記者会見し、県と市に損害賠償を求めて8月末をめどに静岡地裁沼津支部に提訴すると表明した。原告側代理人の加藤博太郎弁護士は「起点の土地所有者も行政も誰も責任を認めず、責任を押し付け合っている。全員を被告にすることで、誰にどんな責任があったのかを明らかにしたい」と述べた。

 記者会見する原告側代理人の加藤博太郎弁護士(左)と遺族の瀬下雄史さん=3日午前11時9分、静岡県熱海市

 県の第三者委員会は、土砂崩落の起点となった土地の現旧所有者に対する県市の対応を「連携が足りず、失敗だった」とする最終報告を5月に公表。県市のいずれも、少なくとも法的な瑕疵はなかったとしており、訴訟への対応が注目される。(共同通信)