沖縄県西原町のふるさと納税の返礼品として、町内で栽培されたパッションフルーツが好評だ。今年はすでに昨年の2倍以上となる130件ほどの注文がある。町内の耕作放棄地解消対策の一環で、JAおきなわと連携して再生した農地にハウスを建て、新規就農者に貸し出しており、4人の農家が栽培に汗を流している。

パッションフルーツを栽培する農家のメンバーと西原町の観光キャラクターさわりん=6月29日、西原町小那覇

 4人はパッションフルーツ研究会を立ち上げ、一緒に勉強しながら栽培している。同研究会メンバーで西原ファームの新川潤さん(50)は「町や農業委員会、JAおきなわの協力でパッションフルーツを栽培することができた。ふるさと納税の返礼品で町に少しでもお返しがしたい」と意気込む。納税された分は子育て支援や農業振興などに使ってほしいと要望。「パッションフルーツが町の特産品になって、栽培農家が増えてくれたらうれしい」と話した。

 福岡県出身の江渕弘志さん(69)は「沖縄で農地を探していたところ、西原町が受け入れてくれた。現在は徳佐田で栽培している」と充実した様子。

 定年退職後、畑をやる場所がなかなか見つからなかったという那覇市出身の名嘉恭章(やすあき)さん(74)は「新規就農にもかかわらず小波津のハウスを借りることができた」と話した。

 町我謝の比嘉幸弥(ゆきや)さん(60)は、パッションフルーツ以外にもナスを作っているといい、「パッションフルーツは授粉に手間がかかる。消毒はいらないが肥料は大切で、糖度は18度くらいあっておいしい」と笑顔を見せた。

 パッションフルーツは3月から7月上旬に出荷。町のふるさと納税の返礼品として注文できる。(玉那覇隆子通信員)