KDDI(au)が起こした全国的な通信障害は発生から3日目となった4日も沖縄県内では通話などで不安定な状況が続き、週明けで営業活動を本格化させた企業に影響を及ぼした。DXを推進する会社では撤去した固定電話を急きょ再設置した社もあった。今後のため複数の回線を確保する考えを示す企業幹部もいた。

電話(資料写真)

 社員用の携帯電話が全てKDDI回線だという県内の大手企業では、社内連絡や顧客からの問い合わせ対応で影響が出た。社内のDX推進で完全フリーアドレス制の職場。固定電話を置いていなかったが、急きょ固定電話を設置するなどの対応に追われた。

 同社ではエレベーターの監視にもKDDI回線が使用されていることもあり、万一に備えてエレベーターの使用を禁止にする対応も講じた。同社役員は「BCP(事業継続計画)の観点から、通信事業社は1社だけでなく、複数の会社との契約することが必要だと思い知らされた。早急に検討を進める」とした。

 沖縄ガス(那覇市)では、ガスの開栓作業で現場に向かう際の事前確認で顧客と連絡が取れないケースがあった。担当者は「大きな混乱はなかったが、連絡手段がなく困った客もいたかもしれない」と話した。

 ニッポンレンタカー(東京)は那覇空港から那覇市内の営業所まで利用者を送迎するバスの運転手と不通になった。営業所とバスのやりとりが途絶えたため、利用者にバスの位置情報などを伝えることができなかったという。

 那覇市内のレンタカー会社は、auユーザーの客と4日午前中まで連絡が取れず対応に苦慮した。担当者は「ネット予約の客の場合はメールアドレスが分かるので、メールでやりとりした」と次善策で対応した。(政経部・石川亮太、川野百合子、又吉朝香)