沖縄県は5日、新たに10歳未満から90代の2266人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染者の2千人超えは5月25日以来で、火曜日としては過去最多。直近1週間の新規感染者数を前の週と比較した「前週比」は1・15倍となった。
県の宮里義久感染対策統括監はKDDI通信障害の影響で発生届が滞り、5日に集中したことも一因としつつ、「増加の勢いは強まっている」と述べた。
新規感染者の年代別の内訳は10代の450人が最多。10歳未満447人、40代337人、30代321人と続く。県内の累計の感染者数は26万人を超えた。
直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は約727人。前日時点の全国平均は約122人だった。県内のコロナ病床使用率は48・2%と、前日より0・7ポイント増えた。
八重山地域の医療フェーズは6日、3Aから4に引き上げる。石垣市で人口10万人当たりの新規感染者が約1168人と急増しており、コロナ病床を増やす。
中部病院では3~4日にかけてクラスター(感染者集団)が発生し、5人の感染が確認された。米軍基地内の新規感染者数は21人。
県疫学統計・解析委員会によると、感染者1人が何人にうつすかを示す実効再生産数は、先週は沖縄本島で1・07、那覇市は1・10、宮古は1・40、八重山は1・31。八重山では「過去最大の流行」と指摘した。(社会部・平良孝陽)