沖縄県は6日、新たに10歳未満から90歳以上の2241人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。2千人超は2日連続。オミクロン株の派生型BA・4の感染者5人も県内で初確認した。感染力がより高いとされ、県の宮里義久感染対策統括監は「株の置き換わりに伴って感染拡大が続くのではないか」と懸念を示した。
BA・4の感染者は那覇市保健所管内の80代女性1人と、中部保健所管内の10歳未満~30代の男女4人。いずれも重症ではないという。
県衛生環境研究所が6月20~29日に採取した230検体を調べて判明した。BA・4の重症化リスクやワクチンの効果は明らかになっていない。
新規感染者の年代別の内訳は10歳未満491人が最多。10代387人、30代348人、40代321人と続く。
直近1週間の新規感染者数を前の週と比較した「前週比」は1・19倍。6月24日以降、1倍を超えている。コロナ病床使用率は48・2%。
県は6月24日から会食制限を緩和した。糸数公保健医療部長は直接的な影響を否定したものの「人の動きが多くなり、それに伴い感染も増えている」と述べた。
新規クラスター(感染者集団)は3件。いずれも那覇市内の病院で、5月11日~6月16日に計76人が感染した。米軍基地内の新規感染者は22人だった。
(社会部・平良孝陽)
(写図説明)6・7月の沖縄の感染者(人)
(写図説明)県内感染者の居住別状況(7月6日)
(写図説明)県内の警戒レベルの判断指標(7月6日)