戦時の暮らし見つめる 戦後75年、戦争体験者が少なくなり、当時を知ることが年々難しくなっています。若い世代の中には遠い昔のことだと思っている人もいるのではないでしょうか。しかし戦時中にも、今を生きる私たちと変わらない日常がありました。恋をした、友達と買い食いした、先生に叱られた、家事で失敗した…。暮らしの中の小さな出来事があり、人々はかつて、その先で戦争に巻き込まれました。戦後75年企画「戦世生きて-くらしの記録」では、戦時中の人々の暮らしのエピソードを入り口に戦争と平和を見つめます。読者から戦時中の暮らしのエピソードを募集し、紙面やウェブサイトでも紹介します。

戦世生きて くらしの記録
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泣いて笑って過ごした75年前の学生生活 普通の日常に次第に戦争の影が忍び寄ってきた… 2020年2月3日 05:00
■戦世生きて くらしの記録(1) 島袋淑子さん(上) 沖縄戦が始まる3年前の1942年4月、島袋…
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切断された手足「学生さーん、それ煮てくれよ」 動員された17歳少女、想像していた戦争と「違う」 2020年2月4日 05:00
■戦世生きて くらしの記録(2) 島袋淑子さん(下) 沖縄師範学校女子部の生徒だった島袋淑子(よし…
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回し読みした恋愛小説「もう持ってくるなよ」 先生がふだん以上に優しく思えたのはなぜ? 2020年2月5日 05:00
[戦世生きて くらしの記録](3) 武村豊さん(上) いつも通り登校すると、朝の会は抜き打ちの荷物…
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「私だけおばあちゃんになって…」折り重なる白骨化した遺体、悪夢の夏 母と姉にわびる日々 2020年2月6日 05:55
[戦世生きて くらしの記録](4)武村豊さん(下) 毎日、同じ夢ばかりを見ていた。 日本が敗戦を認…
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「恥ずかしいなんて考える間もなく…」女学生に借りたセーラー服 15歳少年、綱引きの“ヒーロー”に 2020年2月7日 06:40
[戦世生きて くらしの記録](5) 金城光栄さん(上) 勇壮に舞う旗頭、太鼓や鐘の響きに胸が高鳴っ…
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「まんじゅうは唾を入れて作ってる」うそを教えた先生も…学校、エビ取り、暮らしが一変した日 2020年2月12日 05:00
[戦世生きて くらしの記録](7)うるま市出身 横田チヨ子さん(上) 〈右者本學年間皆勤セリ依リテ…
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「この腕切ってくれ」と死んでいった父 全てを奪った戦争の生き証人 反戦へ強い思い 2020年2月13日 05:00
[戦世生きて くらしの記録](8) うるま市出身 横田チヨ子さん (下) 父の震える手が丸められた…
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厳しい祖父の酒を試し 私服で女学校へも 戦争へ向かう前の穏やかな青春の日々 2020年2月14日 09:00有料
[戦世生きて くらしの記録](9)本部町出身 渡口彦信さん (上) 9歳になるかならないかの頃だっ…
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捕虜になり「動物扱い」の地獄を経験 亡くなった友のため続ける慰霊の旅 2020年2月15日 09:00有料
[戦世生きて くらしの記録](10)本部町出身 渡口彦信さん(下) 窓一つない大型貨物船の船底で、…
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頭に乗るハブ 「啓太郎」と呼ばれたおてんば娘 自然の中で育った日々 戦況悪化し疎開へ 2020年2月17日 18:00有料
[戦世生きて くらしの記録](11)大宜味村出身 平良啓子さん(上) 1941年の夏。国頭の安波国…
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「娘を太平洋に置いてきたの」いとこ母の言葉に罪悪感 一緒に乗った疎開船が撃沈 帰郷したら沖縄戦 2020年2月18日 05:00有料
[戦世生きて くらしの記録](12)大宜味村出身 平良啓子さん(下) 1944年8月21日の夕方、…
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「それ皮じゃないのになんでむくの?」初めて見た“黒い皮” 疎開した母の味が恋しくて… 2020年2月20日 09:00
[戦世生きて くらしの記録](13)石垣市出身 石垣正子さん(上) 「まさちゃん、それ、皮じゃない…
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「猿みたいだよね」今でも忘れない親戚の一言 漂着した尖閣諸島で45日、相次ぐ餓死者 救助された後に待っていた“地獄” 2020年2月22日 09:00
[戦世生きて くらしの記録](14)石垣市出身 石垣正子さん(下) どれだけの時間、そこにいたのだ…
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疎開先の生活は「やーさん、ひーさん、しからーさん」 遠足気分で乗った船 隣の船が撃沈される 2020年2月26日 09:00有料
[戦世生きて くらしの記録](15) 南風原町出身 金城安清さん(上) 担任の先生は、教室に入って…
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「小学校も中学校も卒業証書がない それが残念」 空腹の疎開先から帰郷したら戦争孤児に 2020年2月27日 09:00有料
[戦世生きて くらしの記録](16) 南風原町出身 金城安清さん(下) 斜面を登ろうと踏ん張っても…
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毒を自ら打つ看護師 投降呼び掛けに始まった「自決」 母に守られ助かった命 2020年4月2日 05:00
[戦世生きて くらしの記録](19)読谷村出身 上原豊子さん(上) 1944年、ある秋晴れの日、庭…
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「うりひゃー、敵がちょーんどー」 母に守られ「自決」逃れる 4人の子託した父は落命 2020年4月3日 05:00
[戦世生きて くらしの記録](20)読谷村出身 上原豊子さん(下) もうもうと立ちこめる煙の中を、…
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こっそり抜いた軍刀 8歳を驚かせた切れ味 空襲に追われ避難先から山中潜伏へ 2020年4月5日 15:00有料
[戦世生きて くらしの記録](21) 西原町出身 大城進一さん(上) 初めて見た本物の日本刀に、思…
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収容所でマラリアに「辛さと怖さの極みだった」 戦争の哀れさを詩に残した父 ノートは平和のバトン 2020年4月6日 11:00有料
[戦世生きて くらしの記録](22) 西原町出身 大城進一さん(下) 「日本は負けたはずだ。明日山…