分厚い赤身肉をナイフで切り取り、ほおばる。脂身が少なく、肉本来の味わいが口の中に広がる。額縁に飾られたAサインや輝くネオン―。アメリカナイズされたお店のようすにも心が躍る。沖縄県民に親しまれ、沖縄の食文化とも呼べるほどに人気のあるステーキ。いつから始まり、どのように根付いていったのか。沖縄ステーキの歴史を紹介する。(編集委員・照屋剛志)

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1.歴史 History
 

沖縄ステーキの発祥は?

沖縄初のステーキハウスは、鹿児島県喜界島から移住してきた故・前田貞輔さんが1950年に越来村(現・沖縄市)に開いた店舗とされている。同じ喜界島出身の故・元山嘉志富(かしとみ)さんが51年に開業したニューヨークレストランが発祥との見方もある。…続きを読む

 

【年表】沖縄の主なステーキ店の歴史

 

2.特徴 Unique

 

焼ける音、鉄板皿で演出

注文後すぐにスープとサラダが出てきて、赤身肉がメインディッシュの沖縄ステーキ。付け合わせの「ガロニ」や、深夜までの営業といった沖縄ならではの特徴は、1950年代から続いている。…続きを読む

 

3.価格 Price

 

円相場に店は一喜一憂

日本復帰前までのステーキの価格は1人前1ドルが相場だった。1973年に1ドル360円の固定相場が崩れ、米兵相手のステーキ店は為替にも翻弄(ほんろう)されるようになる。…続きを読む

 

4.部位 Part
 

花形はテンダーロイン

沖縄ステーキの花形は、テンダーロインステーキ。ヒレ肉を米国ではテンダーロインと呼び、沖縄でもその名で広まった。時代とともにロースやランプなどのメニューは増えていった。…続きを読む

 

5.背景 Background

 

元々肉好きの県民性

1950年の発祥から、70年以上も続く沖縄ステーキ。ステーキ店の人口当たりの割合が全国トップとなるなど、米国の食文化が定着している。獣医師と調理師の資格を持ち、ステーキに関する書籍もある平川宗隆さん(76)=那覇市=に背景を聞いた。…続きを読む

 

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