社会生活を営む上で、人とのさまざまな付き合いを避けることはできない。そしてそこには大概、酒と料理を…
琉球料理の食材の中で、その王道を行くのが豚肉である。そこには無駄を出さずに滋養料理をつくり上げ、全…
琉球料理の神髄でもある「人の命をつくり、維持する第一のものは食べものである」との考えは、食べもの自…
前回は「琉球料理の神髄」について述べたが、その基盤の一つとなるのが調理法(料理法)である。四方を海…
日本の本土より遠く離れた琉球は、尚王朝時代から中国大陸や東南アジアの国々、日本(大和)と国際的な交…
2013年12月に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録された。筆者はこの時、政府の「日本食文化の世…
前回は、泡盛に付随して独自に発達してきた酒器として「カラカラ」「抱瓶(だちびん)」について述べたが…
琉球王国の正史として編さんされた歴史書『球陽』によると、尚貞王の時代の1682年の項に「昔、壺屋は…
泡盛は、琉球各地でさまざまな儀礼の脇役として大切な役割を担ってきた。その代表といえば祭りである。祭…
泡盛の語源については大きく二つの説がある。その第1は粟(あわ)を原料にしていたから「粟盛」が「泡盛…
前回に引き続き、今回も泡盛製造周辺にみる固有の技術について語る。 【驚異の熟成法】 泡盛の熟成には…
今回は、泡盛製造の周辺にみる固有の技術について語ることにしよう。そこからは、いかにこの蒸留酒が他の…
これまでの連載をまとめてみると、琉球での泡盛の製造上、黒麹(くろこうじ)菌の応用は誠に広大なる恩恵…
前回述べたように、泡盛造りにとって願ってもないほど都合のよい性質を有する泡盛用黒麹(こうじ)菌や泡…
さて、シャム(今のタイ)から南蛮酒が壺に入れられてきたときに、その造り方ももたらされた。当時シャム…
薩摩藩の島津氏が琉球国との特殊関係を強化しようとする態度は天正期(1573~92年)に入って積極化…
シャム(今のタイ)との交易を通して琉球国に蒸留酒が伝播(でんぱ)されたという決定的証拠を示す書物は…
それではいよいよ泡盛の来た道、すなわち琉球での泡盛の歴史から述べることにする。「李朝実録」(朝鮮李…
いよいよこれから「琉球の酒と食を愛(め)でる」の連載を始めることにする。とにかく琉球の酒と食はこの…
琉球(沖縄県の別称)は、古くから大陸との交流(特に今の中国やタイとの交易)が盛んであったので、さま…